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特別対談~tetrarchia、Office luna、あるいは創作の根源について~3

tetrarchiaに寄稿してくれている「るい」さんが「Office luna」を立ち上げたことを記念して、みんなでお話しすることになりました。


仲間はいつでも募集しています

創作とかって、考えてる人ってめっちゃいると思うんだよね

でも考えてるだけじゃダメなんだよね

そう!

恥ずかしいとか、恐怖だとか、いろんな感情があって、創作物を出さないっていうのがあるかもしれないけど、出してかないことには高みには行けないわけで。 

叩かれることって大事なことだよね。僕も昔は自分の作ったものがバカにされるってことが本当に嫌だったんだけど、高校を卒業するときに、もう卒業するしいいかと思って、「おい、お前暇そうだな」って原稿を一本ないたーくんに読ませたのが最初だと思うんだけど。最初は黙って読んでたのが、だんだん文句を言うようになって、その直後、某文芸誌に2回名前が載ったんですよね。1回目のやつに関しては、9回改稿してるんですよ。

はははは、やりすぎだろ

よくそんなに書き直したよ、っていうのもあるんだけど。

色々作品に文句を付けさせて、「こいつうるせえなぁ」「癪だなぁ」とか思いつつ、一方で作品に対して対等に文句を言ってくれるのがないたーくんだけだったんですよね。「こいつにだったら何を言われてもいいだろう」と。

そうやって人に叩かれて、成長してきて。

私は今も基本的には作品群は表に出していないけど、テトラルキアで簡単な文章を書くことで新しく感じたこともあるし。

みんなの文章を読む機会が増えたので、その中から「こういう表現の方法があるのか」とか、「こういう感性があるんだ」とか、すごい勉強させてもらってるんですけど。

自分の作品を外に出してみて、それに対するフィードバックを感じてみてとか。あるいは外にあるものを吸収していくとか。そういうことを繰り返していかないと、結局、「その程度のもの」で終わってしまうのは間違いないと思うので。ぜひこの記事を読んだあなたは、わたしかるいさんの団体どっちかに声を掛けて参加してください

ぜひ

「とりあえずやってみる」ことの大切さ

元々noteで適当なことを書いていて。

そのきっかけも、私の回りで空前のnoteブームが起きていて、それに影響されて私も書くようになったの。そのあとテトラルキアで書くようになって。テトラルキアをきっかけに他の人の文章も読むようになって。何がそこから生まれるかというと、向上心というか、「こういう視点で文字が書けるんだ」とか、「こうなりたいな」「ああなりたいな」っていうものが生まれるんですよ。

それって見られるからだし、周りのものに触れられるからだし、それがなければ「文章とかも、うまくなれればいいなぁ」で終わってるわけ。

「いいなぁ」が、現実味を帯びるわけよね。周りを見て。

そして書いたものが、予期せぬ形で広がっていくわけよ。

テトラルキアを始めたときは、私活動に力を入れられていなかったんだけど、新しく私のことを知った人から、「テトラルキア読みました」って言われる機会もあったの。

私の書く文章が好きだって言ってくれる人もいたのね。

けど、自分は文字を書くプロではないし、文字を書くプロを目指しているわけでもないのね。

だけど自分の中で、「世に出すのであればこうしたい」っていう欲も生まれるのね。

それって何かを発信しようと思わないと芽生えない感情。音楽をやっていると、「コンサートを聴きなさい」とか、よく言われるわけよ。けどそれだけ言われたら、それの重要性に気付けないわけよね。コンサートを聴きにいって何を学ぶかというと、音はもちろん、息遣いであったり、立ち振る舞いであったり、「コンサート」がどういうものかっていう体験。こっちのほうが大事なのね。

文章もそうで、「こういう引き出しを増やしたい」って思うからこういう系統を読みはじめる、とか。自分視点にならないと、知識を付けたい、とはならないと思うのね。

自分が発信する、っていう自分視点で物事を見ない限りは、なかなかそこを吸収するモードにも入らないし、何より自分が発信しないと、周りは見ないし、自分も成長しないから。

最初はいいものじゃなくても、やり続けるうちにどんどんうまくなっていくはずなの。

人間は成長する生き物だから。

テトラルキアを1年間やってみて、自分の文章の強みを知ることができた。

やりたいことはあるけど、何から手を付けたらいいかわからない人って多いと思うの。

そういう人は、とにかく何か出してみればいいじゃんって思うのよ。

ここからはOffice lunaの話にもなるんだけど、私がそういう環境にいたこともあって、マネジメントができるのよね。でも、みんながそうってわけではないじゃん。だから、私がマネージャーとしての視点で見たときに、そういう「やりたい」っていう気持ちを広げるためのお手伝いがしたいって思っていて。

だけどそこで必要なのって、その人に対して、「この人いいもの作るな」って、思えるか思えないかなんだよね。だから今回企画を一緒に立ち上げたメンバーっていうのは、友達ごっことか、友達だからで集めているわけではなく、その人の事を「知ってほしいな」って、マネージャーの視点で思える人たちを集めたっていうのがあるし、自分がアーティストの視点に立ったら、「期日までにこれをやってください」って言われても、創作意欲の波があるじゃん。そこは無理強いしたくないっていうのはあるし、それはテトラルキアのやり方(締め切り無し自己責任制)がいいなと思って取り入れたことだし。

テトラルキアで活動をしていなかったら、こんなに、「表現しよう」とか、文字を絡めて何かをしようとか思わなかったわけだし、繰り返しになるけど、まず「出してみる」。まずは具現化するっていうことと、自分が「表現者」っていう一人称視点に立って、そのステージに、スタートラインに立ってみるしかない。

俺がはじめて小説の賞みたいなのに応募したのって2015年のことで、MF文庫Jの新人賞に出したんですよ。これはないたーくんも校閲で関わってもらったね。

ちなみに同賞は「評価シート」みたいなのが送られてくるんですよ。

そうなんだ

そうそう。評価担当の感想が書かれた評価シートみたいなのが送られてきて、「あ、自分の作品はこんなもんなんだ」って思ったんだよね。悔しいというか……その時の評価シートは今でも大事に保管してるんだけど、5段階評価中で、全ての評価が2以下。論外ですね。

でもやっぱりこれが、スタートラインだったんだよね。

自分の場合は学校の成績も大したことなかったから、むしろ「意外とできてるな」って思ったんだけど。結局スタートラインなんてそんなもんなんだよね。一発目から当たるなんてことはあり得ないんだから。

私の場合はそういう経験をして、「自分の立ち位置はこのくらいなんだな」って確認することができたし。もしそういうものが無くても、何かしら他者の評価を得られる場所に出すことで、自分の立ち位置を確認することはできるだろうし。

とにかく人生80年、そのうち20年は学校で寝てて、60年しか残ってないんですから、皆さんやりたいことがあるなら早めにやりましょう

うんうん

まだまだ続く


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