文字の書いてあるものは、どんなものでも面白い。
これで1,870円って喧嘩売ってんの?
5,000円取れよ
え? 文庫本だと1,000円切るの? おかしいだろ
五冠の実力ぞいかに
「五冠達成!」
斉藤和巳を連想した。
仮にも小説家を標榜し、お題目を並べながら徒然と生きている身がこれでは、方々からご叱責をいただくのも仕方がないことだと思うし、そこで山本由伸の名前が出ないことも、およそ野球好きを語るに値しないと怒られてしまう。
「このミステリーがすごい!」
「本格ミステリ・ベスト10」
「2019年ベストブック」(Apple Books)2019ベストミステリー
「第20回本格ミステリ大賞」小説部門
「SRの会ミステリベスト10」
これで五冠なのだそうだ。
野球とは違い、「これが対象」というわけではなくて、5つの物差しで1位に輝いたということか。
そんなことも調べずに記事を書くなと言われてしまえばその通りだが、このサイトは文芸評論サイトではない。諦めて偉い人の解説記事を探してくれ。
ではここで、私がこの本の最後も最後、事件解決のシーンで、当サイトの助役であるgaseriくんに感動を伝えたメッセージをそのまま紹介しよう。

どんなもんやろなと思って読んだらキモいので全人類読むべき
まじでキモイ
困難書くやつ人類にいちゃいかん
やばすぎ
ハゲるわ

面白ポイント高めだった?
人生初の電子書籍購入してみようかな

いや〜これはキモいな〜
そろそろ読み終わるが
キモい
村上くらい

それはキモいな
なお、村上というのは目下およそ人類に理解不能な成績をたたき出し続けている東京ヤクルトスワローズ村上宗隆氏のことであり、文内の誤字についてはそのまま引用している。
あなたはスピリチュアルを信じますか?(導入とあらすじ)
ところでこの問いに答えておくと、私は信じていない。
しかし、この本を読むと、「恐らくあるんだろう」と思ってしまうわけである。
心霊現象を信じない人にこそ読んでほしいということは後段で述べるので置いておいて。
ミステリー作家の香月史郎は、「心霊現象に悩まされている」という大学の後輩の付き添いで、『霊媒師』を謳う女性、城塚翡翠のもとへ向かう。翡翠はその能力によって、後輩の素性を言い当て、「後輩の身に危険が迫っている」ことを霊視する。
霊視の結果を受け、後輩の自宅を調べたいという翡翠。香月と翡翠は時期を開け、後輩の家を訪問することになる。
待ち合わせ当日。待ち合わせの駅前に、後輩は現れない。香月と翡翠が後輩の家に向かうと、そこにはとうに息絶えた、後輩の遺体が――。
この本がおすすめな人
- アンチ・スピリチュアリスト(まあ、一概には言えない)
- ミステリーが好きな人(言うに及ばない)
- 暇な人(一気読みがおすすめ)
精神世界は存在するのか、否か?
そういう論評本ではないが、一つの答えが、この話の中に詰まっていると思う。
本の紹介の難しいところは、人によって感じ方が違うし、あんまり言うと興がそがれること。
絶対私には向いていない。
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