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ないたー
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アイルランド音楽を始めたらバーベキューで肉を焼いた件

ないたー

 ごきげんよう。ないたーです。
 突然ですが皆さんは、†バーベキューマスター†の称号を手にしたことはありますか? 

ほかほか

 だいたいこの手の記事がこの手の書き出しで始まるときというのは
「手にしてみたいと思いませんか?思いますよね?それではなっていきましょう」
 と続くのがセオリーなのですが今回は違います。

 既にあなたがバーベキューマスターかもしれません。
 僕がそうだという事かもしれないし、違うかもしれないのです。
 人生とは何が起こるかわからないものなのです。


 しまった。思いつきだけで半端な導入を書き始めてしまったせいで、本編にどうやって入ればいいかわからなくなってしまった。
 
 今回は、僕が楽しかったことを書く記事です。たまにあるやつ。
 ええい、レッツ本編。

レッツ本編

 もう随分前のように感じてしまうのですが、意外にも約4ヶ月前のこと。
 仙台市で開催されたアイルランド音楽の演奏会を拝聴したことを記事にしたこときっかけに、僕は仙台市のアイルランド音楽界隈に足を運ぶようになりました。 

 あの日のステージの英雄各位と畏れ多くもお話ができていることには、未だにちょっと現実離れした何かを感じています。
 その上楽器を一緒に吹いている。僕の人生史に残る大事件が毎回起こっている感覚。
  
 そんな方々から、ある日こんなメッセージが届きました。

焚き火を囲んで演奏しませんか?」

 行きます行かせてください行っていいんですか。行きます。
 でも僕が行っていいのはなんでなんですか?行きますけど。
 しかも焚き火だけじゃなくてバーベキューと人狼もやるんですか。最高じゃないですか。

最高

 最高だった。最 of the 高だった。
 想像以上に、思っていたより、予想を上回るほど、森羅万象で最も最高に高かった。

 あ、俺こういうのこんなに楽しめるんだ、と思った。
 ヒトの純粋さが分かった気すらした。

 何が、と問われたら、全てが、と応えよう。なぜなら最高だったから。

一部始終

 気持ち的にはもう記事は終わってもいいくらい、言いたいことは言い終わってしまいました。
 だって最高だったんだもん。
 しかし、何年か後にこれを読み返すであろう僕のためにも記録を残しておきましょう。


 「焚き火を囲んで演奏しませんか?」イベントの詳細はなんだったのかといいますと、

アイルランド音楽が好きな人間が集まってグランピングしようぜ

バーベキューと焚き火と演奏、全部やっちゃおうぜ

あと人狼もやる

 だったわけです。

 グランピングというのは、簡単に言えばアウトドア寄りのお泊りってことです。細かい定義は知りません。

 当日の参加者には、どうやら僕が全然知らん人もいるらしい。ふむ。そりゃそうか。
 そも、仙台の方々ですら2,3回お会いしてはいるものの、よくよく考えたらギリ知らん寄りと言えなくもありません。
 それは先方にとっても同じことで、お互いにあんまり知らん者同士もいる中でお泊りをしようということですね。
 僕はあまり人付き合いが得意ではないのですが大丈夫かしら。緊張。


 かくして我々は、福島県某所のグランピング施設に集いました。
 施設近くのスーパーで食材の買い出しをバッチリ済ませて。
 宮城、山形、秋田、福島と東北各地およびアイルランド(ないしは東京)からの参加者総勢12名。

 日本家屋を改装した施設で、趣のある佇まいです。

 でっけ~。こんな建物があるのか。素晴らしきJapanese Traditional。感嘆。
 内装も内装で、落ち着きのある木の柱、テーブル、神棚、囲炉裏、天井裏っぽい2階と、始まる前からこのまま終わっていいくらいの施設でございました。

 初対面の皆様とは初対面でございましたが、これが音楽という共通の趣味の為す技なのか、グランピングへの共通の期待感が為す技なのか、国境を超えるご挨拶と併せて交流が築かれました(と僕は勝手に思っています)。よかった~(主観)。

 このあと、神棚には雅楽(だと思う)が奉納されました。
 未だ嘗て、この施設でそんなことをした団体はいなかったでしょう。我々の勝利は決定しました。
 いや参加者のスキル幅広すぎんか?


 ひとしきり施設を満喫してからバーベキューが開始されました。

 これが

 こうなって

 こうです。

焚き火、焼きおにぎり、焼き鳥、音楽。

 至福。

 炭なんかに火が点いちゃった日にはもうそりゃあね。早い話です。
 ギネスで乾杯、それだけです。
 
 バーベキュー台を持参した流れで、専ら肉やら野菜やらを焼かせていただきました。
 上手に焼けたかどうかは神のみぞ知るところです。
 嘘です。参加者の皆さんのお腹のみぞ知るところです。
 
 冒頭でも触れたのですが、僕がアイルランド音楽に本格的に触れるようになったのは約4ヶ月前。
 その日の僕には、こうして肉を焼くことになるとは想像だにできませんでした
 人生とは何が起こるかわからないものなのです。

 念の為申し上げておきますが、僕はバーベキューマスターではありません。
 本当です。


 お腹いっぱいになった頃、いよいよ楽器を持ち出してきての演奏、すなわちセッションがそれとなく始まりました。
 
 7月が鬼のように忙しかったこともあって、ほんとに1ヶ月くらいロクに楽器に触れないままこの日を迎えざるを得なかったことは最大の後悔です。
 その分頑張って肉を焼こうという気持ちでいましたが、やっぱり吹けないってのは悔しいんだ。
 
 でもこれが一番楽しかったなぁ。これをしに来たんだから。
 たまらなく楽しかった。言葉にならない想いが蘇ります。
 
 仙台のセッションには毎回車で参加しているので、実はギネス飲んで演奏するのも初めてだったんですよね。めっちゃよかった。
 みんな毎回これなのずるい。
 でも終電とか気にしないでずっといられるのもそれはそれでいいんですよ(涙)。

 アイルランドの伝統音楽に加え、当日の参加者でもあった仙台のアイリッシュプレイヤーRyoさんの曲を演奏したのも激アツ激エモポイント。なんならそっちのほうがより雰囲気あったまである。
 次の機会があるなら、Party in the woodsとかまさしく文字通りだから聴けたらいいなぁとなどとこっそり思っています。みんなで演奏するってのとは毛色が違う曲な気もするので難しいかな…。

ご本人も動画にされています。


 しかしね、写真の撮影日時などを見るに、
 僕達は17時過ぎくらいに乾杯して、20時まで飲み食いしながら演奏して、
 多分そこから1,2時間は火のそばにいたっぽいんですよね。
 楽しみすぎてる。文字どおり満喫してる。

 そう言われれば、バーベキュー台を片付けて焚き火を落とした頃には真っ暗でしたから、そのくらいの時間経過だったんでしょうね。
 マジで一度も時間を気にしなかった。 

 最高だったってことはもう書いているので、これ以上言いますまい。


 施設内に戻ってからは、有名心理戦ボードゲームの”人狼”大会が開催されました。
 めっっちゃ久しぶりにやった。実はこれもすげー楽しみにしてた。
 
 この手のゲームを真剣にやるのはホントに高校生ぶりとかだった気がします。
 当時とあるボドゲに興じていた頃は「人を騙すために生まれてきた男」という不名誉な称号を与えられていましたが、もうすっかりそんな感覚は忘れてしまいました。

 人狼1市民6みたいなシチュエーションで人狼として逆境を乗り切る、みたいなことをしたい気持ちもありましたが、幸か不幸か人狼の役割を引かなかったのでかなわず。
 
 しかしこういうゲームは、その時その時で名駆け引きが見られるってのが何より醍醐味なんですよねぇ。
 特にあの人狼2市民5→人狼1市民3まで減った回の昼の話し合いは非常に見事なものでした。
 初日夜に占い師が喰われた挙げ句、人狼が人狼を吊って潜伏した、市民が圧倒的に不利に思われた状況でしたが、最後には市民側が見事見破って勝ちきったのには痺れました。
 あれは良かった。あの回はGMとして見ていたからなお良かった。みんなINT高い。

 その後別のゲームしてたんですけどね、夜の1時にセミが鳴きだしたんですよ。
 どうなってるん、地球。


このあと焼きおにぎりなどもでてきた

 気づいたら翌朝。祭りの後。余韻冷めやらぬ朝日。
 
 バーベキューの食材の残りを美味しく調理してくださった方のお陰で、スーパー贅沢な朝ご飯が並びました。
 普段朝ご飯を食べないことで知られるないたーくんですが、いくらなんでもめっちゃ食いました。

 知らん人同士と一泊する緊張は(僕は)すっかりなくなり、気づけば音ゲーの話までしていた覚えがあります。ボルテは神ゲー。

 そうして、夢の中にいたかのようなグランピングは幕を閉じたのでした。

現実…?

 幕を閉じた次の月曜はそれはもう衝撃だった。
 現実のなんと色の無いことか。虚無。空虚。労働…?
 
 なんであんなに楽しくて幸せだったのに働かないといけないの?
 って気持ちを2週連続で味わうこともなかなかないっすよ。休日明けの平日が2週連続で地獄。
 グランピングの前の週の土日も人生で最高の日だったのに。その次くらいに最高な日だったのに。
 かなしい。

 生来、ひねくれものとして影を歩いて生きている自覚がある人間ですが、なんかこうちょっと光の側に引っ張られたというか、好きなものを純粋に好きでいて良いことを認められる空間だったと、この世にはそういう場所もあるんだと思えた日でもありました。
 そんな人達と一緒にいられることができたことも本当に幸運で幸せなことです。
 企画運営してくださったお二人、ご一緒した皆さん、本当にありがとうございました。

 当面はこの余韻で生きていけそう。

 ではまた。

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