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ないたー
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真の七夕に想いを馳せよう!

ないたー

「やばい」

 はっきり言ってヤバい。

 去年の七夕から1年が経過したということも、というか今年ももう7月に突入してる事実も、あまりにも暑すぎることも、もうとにかく何もかも全部ヤーバい。
 流石に日付を疑わざるを得ませんが、1月2日のまま残してある日めくりカレンダーを凝視しても、僕を取り巻くありとあらゆる文明の利器は今日が七夕だということを訴えかけてきています。

カレンダーはどう見ても1月2日を示している

 これは“コト”ですよ、みなさん。
 我々の時間は、我々が決めていないという由々しい事実に気がついてしまいました。
 我々は文明の利器という名の枷から脱却しなければならないのかもしれません。

 ということで七夕記事2025です。


 いやちょっと待ってください。「ということで」と言われても、何が「ということで」なのか全くわかりません。
 tetrarchiaのご贔屓衆にはお馴染みの企画なのですが、残念なことにtetrarchiaには記事が上がらないのでご贔屓衆もいません。誰にも馴染みがないのですから、これは説明しなければいけませんね。

 この記事はtetrarchiaの年中行事、『ライター全員が、七夕に、七夕に関する記事を上げる(ように努力する)企画』です。

無常にも開会宣言されてしまう七夕企画

 ということで七夕記事2025です。

暦は我々が決めていない

 去年の七夕記事から1年経ったにもかかわらず、僕の七夕知識は一切増えていません。
 1年に1回、己が無知であることを自覚するタイミングでもあるといえます。

 さて、3年前は童謡『たなばたさま』、1年前は「」という数字に着目してきました。

 今年は「7月7日」の観点から七夕に触れていくとしましょう。


 もののカレンダーには、2025年7月7日(月)の欄には、六曜は赤口、月齢は11.7、二十四節気では小暑、そして”七夕“と掲載されています。
 ちなみに赤口は しゃっこう と読みます。

カレンダーにはどう見ても洗朱と掲載されている

 しかしながら、カレンダーの7月7日に「七夕」と掲載されるようになったのは、実にここ150年くらいの話です。
 
 なぜか。

 我々の時間を、我々以外の人間がそうと決めたからです。
 
 と書くと大袈裟な思想のようにみえてしまいますが、あながち間違った話でもありません。


 時は明治5年末、時の政府は改暦ノ布告を布告します。
 満ちた月が欠けてまた満ちるまでをひと月の基準とする太陽太陰暦から、地球が太陽の周りを1周するまでを1年とする太陽暦、すなわちグレゴリオ暦に切り替えよう、というお達しですね。
 
 冷静に考えてすごいことじゃないですか?
 偉い人が「今年の12月3日を来年1月1日ってことにするから。ほなよろしく~。」
 って言ったらそうなるの。しかも1ヶ月も猶予を残さずお知らせされてますからね、これ。

 だからなんだってこともないんですが、ほんとに、我々の時間ってものは別に我々が決めているわけではないんですよ。
 みんなでそういうことにしようね、って全員納得したわけですらない。結果的にそうなってますけども。
 「そうするからね~」でそうなっているんですね。いやはや。そんなことばかりですな

 念の為触れておくと、例えば江戸時代にも「もっと精度の良い暦を作ろう」等の目的で不定期的に改暦は行われています。
 とはいえそれらは太陽太陰暦がベースだったわけですから、改暦ノ布告が大イベントだったことには間違いありません。

改暦当時の人々はきっと、顔を洗朱に染めながら走り回って対応したことでしょう

7月7日の七夕は七夕なのか

 目に毒なくらい繰り返すようですが、2025年の七夕は7月7日です。
 しかし、7月7日は七夕ではありません。2025年の七夕は8月29日です。

 つまりそういうことです。

 wikipedia以外のソースを辿るのをサボって記載いたしますが、七夕は元来、太陽太陰暦の7月7日の夜を指していて、どうやらお盆との関連がある行事だったようです。
 
 国立天文台仙台市天文台によれば、現在、太陽太陰暦での七夕(伝統的七夕と呼称されているようですが)は「二十四節気の処暑を含む日かそれよりも前で、処暑に最も近い新月の瞬間を含む日から数えて7日目」と定義されています。
 それに基づけば、2025年の七夕は8月29日になる、というわけです。
 2025年の、というのは、太陽暦から見た太陽太陰暦の七夕の日は毎年異なるからです。


 いや、あまりにも違いすぎる。
 七夕が日本の伝統行事であることには間違いありませんが、「よろしく~」の一声でたかだか150年も前の日本人と現在の我々の七夕には大きな隔たりが生まれてしまったということになります。
 
 現在は太陽暦で日付が決まっているイベント、桃の節句や端午の節句、お盆なんかも、もとを辿れば太陽太陰暦の日付での行事でした。 
 それをうまく太陽暦に当てはめていきながら、そのうえハロウィンだのクリスマスだの海外のイベントも取り込んでいるわけですから、なんというかそういうところは日本人って柔軟だなと、そう感じなくもない気がしてこなくもありません。

 じゃあ古き七夕が全く見向きもされなくなったのかと言われるとそんなこともなく、例えば七夕まつりで有名な宮城県仙台市では、太陽太陰暦での七夕に近しい日付として例年8月6日からの3日間をまつりの開催日としているようです。

 つまり、実質、仙台では8月7日が7月7日ということになります。

文明の利器という名の枷から脱却しよう

 よかった~、まだ七夕そのものを題材に書けることがあって。
 
 いやね、織姫と彦星の話も天体的な話も別にしたって構わないんですけどね、それただのコピペ記事になっちゃうんですよね。
 この記事すらギリコピペ記事なのに。

 せめてもの足掻きとして、この記事を通じてお伝えしたいことをひとつ。
 既にご理解いただいたことですが、当たり前のこの世の仕組み、カレンダーは、ある時期の偉い人が「よろしく~」って言ったからただそうなっているだけのものですね。

 超情報化社会に生きる我々は、カレンダー以上に誰かが決めたであろう枷に縛られていることでしょう。
 よく考えたら別になんでそうなってるのかよくわからないもの、別にそうじゃなくてもいいもの、他にもあるんじゃないでしょうか。
 我々はそこから脱却するべきではないのでしょうか。

 

 つまり、

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 今日を1月2日ってことにしない?

しかも2023年のね。

 ではまた。

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