※ご注意
・この記事にはタイトルどおりのことが書いてありますが、ライブ当日までに、僕が見たこと聴いたこと感じたことをそのまま吐露する内容です。したがって、例えば「セトリや演出に隠された見えざる意図の考察」とか、「過去のライブと比較してどうこう」とか、そういうことはしていません。そういうのはもっと詳しい人にお任せします。
・筆者は、ヒラサワを聴き始めてまだ数年です。いうところの界隈ネタ、特にライブ関係のネタはまださほど知らないので、その辺のコアな内容にもあんまり期待しないでください。えーじゃない。
ごきげんよう。ないたーです。
去る2024年5月1日、車社会の田舎から旅立ち、東京のど真ん中に向かいました。行く先はここ、「Zepp Haneda(TOKYO)」。
僕の琴線を20年ほど前からくすぐり、8年ほど前から傾倒し、今なお最前線で活躍を続けているアーティスト、平沢進氏その人のライブ「HYBRID PHONON 2566⁺」に馳せ参じるためです。
このライブのコンセプトは公式特設サイトをご覧いただくとして、開催が発表された時から、もう生きてる間にはライブで聴けないと思っていた曲が聴けるかもしれないという期待感でずっとずっといっぱいでした。
え?ここまで前回のライブレポの文章のコピペじゃないかって?
そ、そんなわけないじゃないですか。僕のレポートだって追加公演だってだけですよ。
今回のライブは全部東京だし、全通間違いなし!と思っていたら、GN先行で3回目(5月1日夜)公演だけ落選してしまいました。
古代の涙ひとつを流しても流しきれない僕でしたが、GN掲示板でトレードを募集したところ応じてくださる方がおり、4月30日のチケットと引き換えに入手することができました。
志を同じくするヒトの好意もあり、インタラ『ZCON』、前回のハイノンに続いて3回目のライブ参戦が叶うこととなりました。また「やかましい」って言ってくんないかなぁ。
あ、この記事は、前日譚、入場前、本編の構成となっております。長いです。
ページ最下部にセトリもあります。
トレードしてくださった方に最大限の感謝を込めて、この記事をお届けします。
<ええ、前夜ですから。>
さて、奇しくも初回の2566と同じように、1回目の公演は配信で見るようになったわけです。すべてが起こる予想のつかない夜、つまり万象の奇夜(ねじ込みたい。)。
そもそも追加公演というのはどういうコンセプトなのか、といいますか、セトリはどうなるのかが非常に気になるところでしたよね。
違う曲をやってくれるならそれはそれでありがたいし、全く同じなら同じで、前回は聴けなかった分の公演(2回目の)も生で聴けるからありがたいし。
と思って予習半分エンジョイ半分で配信を拝見したところ…インタラで見た「保護者」のような、それよりはポップ(?)な電子電脳仮面がなにやら説明を始めました。
ええ?会人は冬の間は3日進むと4日戻って若返る…?当たり前のように『ご存知でしょうか』とか言っておりますけどご存じなわけなくない?最近会人の存在がますますわからなくなってきた。
その後始まるあのイントロの音楽。あの曲、一回静かになったあと「ラーーーフゥ」ってシャウトするとこめっちゃ好きです。始まる感あって。
そして会人が出てきて…ってなるほど!!「+」ね!!背景のロゴの左下に、でっかい+が張り付けられて、この公演が「2566⁺」として成立しました。最高。
セトリはどうやら同じながらも、冒頭の説明どおり『BEACON』のイントロのアレンジをはじめ、少しずつ違っている様子。なにより、アンコールの『TIMELINEの終わり』のあと「ありがとう」って言わなかった!!って思ったら、まさかの『QUIT』エンディング。呆然としました。これ観れるかもしれないの…?やば。
しかしスタンディング、めっちゃ楽しそうだなぁ。声出しできるライブ、楽しみすぎるな。俺も『おやすみDOG』で遠吠えしたり『1778-1985』で\ハァイ!/ってやりたい。予習はばっちりですね。
あとは、2566Tシャツを着て、2566バッジとストラップを鞄につけてと。
完全な余談なんですが、『BEACON』のイントロと言えば、インタラの時のルビィのサックスとシトリンのコーラス+デュンク・アンから始まるパターンがそれはもう忘れられないくらい大好きなんですよね。正規ルート辿り着いた時の言葉にできない感動と相まって、思い出すだけでも涙出てくるくらい好き。早くDVD出してくれ~。
2566版のも配信してくれよな。

<濡れていこう 清廉の雨>
さて、満を持して会場に辿り着いたと思ったら、まさかの雨。
これがほんとのフィナーレの雨だねってやかましいわ。全然淡々と降ってねえし。じゃんじゃんと降っとったわ。

インターネットを見ているに、ヒラサワのライブが雨模様なのは今に始まったことではないようですけど、前回は着火されるかと思うくらい暑かったというのに。しかも風も強いしさぁ。というかほんとに寒くない?
そんな中、間違いなく僕の命を救ったのがこのパイルジップパーカー。ラッキーなことに、グッズの事前予約が当選しており、スムーズに入手できたこのアイテム。
いやほんとに、これを着ていたおかげで寒さが相当緩和されました。というか、着ていないと寒すぎてしぬところでした。救済の着物と言っていい。
グッズを大事にしておきたい勢としては、着るつもりではあったけど、初っ端から雨に打たせるなんてことは避けたくはあった。でもそれどころではなかった。
ありがとうヒラサワ。

さて、そんなこんなで入場がはじまりました。
それにしても、デッキというか、階段上の案内係の方々は大変そうでしたね。ハンディスピーカー持ってるのはおひとりでしたし、それもさほど音量は大きくなかったし。整理券番号あるから列形成しにくいんだろうなとは思ってましたけど、雨も相まって全然声が通ってなかったですね。
公式Twitterから入場開始の案内くらいはされてもよかった気がします。番号若いのに入り損ねてた人とかいたみたいだしね。余計なお世話かと思いつつ、呼ばれた番号をTwitterで実況してましたが、僕をフォローしてくれてる人のTLを荒らしただけだったかもしれません。
このライブで個人的に一番心配だったのが、入場後の場内の様子というか、どうやって場内整理されるんだろう?ってことでした。コンサートは聴きに行くことがあっても、スタンディングってやつが初めてだったからです。
整理券番号が前の方なのかも、AとかBとかどういう意味なのかも全然理解できないまま当日を迎えてしまったのですが、結論からいえば、昼夜2公演ともかなり前の方(矢印のあたり)で聴かせていただくことができました。
Zepp Hanedaにどうやって入ったか、みたいなのは別記事で記録しておこうと思っております。
※画像引用元
Zepp ホールネットワーク 座席図(2024年5月2日閲覧)
https://www.zepp.co.jp/~pj-zepp/wordpress/wp-content/uploads/2020/02/15040716/hn_seat.pdf

<HYBRID PHONON>
かくして、僕の、僕たちの、いや、平沢進と会人のライブは始まりました。
セトリどおりに進むと2公演分の長さになってしまうので、特に印象深いところを(全部なんだけどね!)選んで書き残そうと思います。
・ヒラサワ
印象深いも何も本質なんですけども。いやさ、今回、めっちゃ調子よかったですよね?前回のハイノンより1段階上いってませんでした?
別に普段の調子が悪いと思ってるわけではないので語弊があるんですが、前回では不安定さもあった曲をバチバチに調整してきた感じがします。歌がうまいのは当たり前なのでいうまでもないというか、そりゃライブなんだからってはそりゃそうなのですが、それにしてもよかったですよね??
後ろで何が流れてたとか流れてないかとかに言及するツイートを目にしなくもなかったですが、それがどうであるかについて話すのは、僕にとって不毛なので触れません。そうであることを否定することではないが、それはそれとして歌の調子は良かったと僕が感じているからです。
色つき眼鏡も雰囲気あってよかったなぁ。ハイノン2566ジャケットもいいよね。BSPでも仰ってましたが、茶色の衣装も似合う。
あ、あと今回特筆すべきは、昼公演の『TIMELINEの終わり』と『ビストロン』の間のマイクの位置調整タイム。
インタラ以外で、曲間にMC挟んだことってあるんですか?古参の皆さん教えて。(インタラとてヒラサワがしゃべってるわけではないんだけどね。)
「それでは、続行します。」ですって。ぜひそうしてください。ライブ終わんなくてもよかったんですよ?
ところで、あの「ばんご」でなんでそんなエネルギー出る?食事以外の機構があるとしか思えん。
・会人
冒頭のアナウンスで「若返った」と言われた会人でしたが、その真実は果たして。
少なくとも、めちゃめちゃ動いていたのは間違いなかったですね。サービス精神旺盛だった。
最初は、融通が利くなら両サイドから1回ずつ聴こうかなと思っていたのですが、結局のところは昼夜2公演とも下手(シモテ)側で聴いてしまいました。それもこれもTAZZさんがあんまりにも楽しそうだったからで、観客も煽ってくれて、夜も近くで見たくなっちゃったのが原因です。
会人のお二人の掛け合いでは、『Wi-SiWi』や『HUMAN-LE』のパフォーマンス、『白く巨大で』の指差し確認なんかは例によって楽しそうでよかった。でも、それ以上にそこここで僕たちに顔を向けてくれていたイメージ。ヒラサワよりもね。
それにしても、TAZZさんのEVOベース、よかったなぁ。とても。モジュラーシンセであちこち音を足してくれてたのも新鮮だった。次はSSHOさん側に立ちますので。何卒。
・ギター
「さあ本日も始まりました、2566⁺恒例ギター紹介コーナー!のお時間です!」
って感じだったプラント(植物性)EVOの紹介。
1回目の紹介の時には考えながらしゃべってる雰囲気もありましたけど、最終公演ともなるとペラペラしゃべってましたもんね。観客の反応も手馴れてきてたのも結構笑いました。
やっぱ曲ごとに色分けして持ち換えるの大変だったんだろうなという感じもありつつ。
「絶対に問い合わせないように」って言う通販番組もなかなか無いよ。この世に。
・声出し
スタンディングならではというべきなのか、コロナが落ち着いたからというべきなのか。
歓声と「ヒラサワ~~」(と「がんばれ~」)以外で声だせるのはとても楽しかったよね。
先にも書いた『おやすみDOG』の遠吠え、『1778-1985』の\ハァイ!/、『時間等曲率漏斗館へようこそ』、そしてそして『Another Day』。
なんなら『Another Day』は、9月のハイノンの時に「むしろみんな声出さないのか…」とすら思っていたので、念願叶ってうれしかった。
みんながみんなじゃなかったかもしれないけど、『Monster A Go Go』とか『暗黒πドゥアイ』の「フーア…」からもそうだったよね多分ね。いやほんと、よかった。楽しさに拍車がかかる要因でした。
声出しではないけど、『白く巨大で』でみんなで戸締りしたのもよかったね。ちょっとシュールだったけどね。
前回のライブレポでも書いたのですが、『Another Day』について。9月のときは1番と2番で歌い方変えてた気がしたんだけどさすがに考えすぎだったのかな?1番がP-Modelっぽい歌い方で、2番が突弦変異っぽい感じだったな~って思ってたんですけども。ノらなかっただけなのかもしれないけど。でも今回は1番から突弦ぽい感じというか、昨今のヒラサワだなって感じでした。良き。
・アンコール~エンディング
鳴りやまない拍手と歓声。
商品紹介のくだりは先に書いちゃいましたけども。
3回目アンコールのMC
「えー、無事最終回を迎えることができました、あー、HYBRID PHONON 2566…プラスです(キリッ)。おかげさまで、追加公演までやってしまいまして、えー、ほんとに皆様、少しは人生のことを考えなおした方がいいと思います。えー、ますます友達は無くすし、えー、就職もできなくなりますよ。」
結構でございます。十分でございます。ヒラサワがいれば。これからも私の前途を導く烽火であってくださいませ。私が私自身を取り戻す旅を続けてまいります。
そのまま会人紹介かと思いきや、ファンサかのごとき「会人の2人だけでもヒラサワのライブがやれてしまうという…」という前フリ。
絶対\えーーーー/待ちだったもんな。知らんけど。しっかり言わせていただきました。
多分僕がいたあたりで一番最初に言ったの僕だったよ!!知らんけど。
んでもってひとしきり\えーーーー/を言わせ終わっての「えーじゃない。」
きゃっきゃしちゃうよね。しましたとも。ええ。
どういうくだりよ。全くヒラサワったら。
してアンコールといえば。そう、『QUIT』。
そもそも1回目公演を配信で観てたとき、全部ひっくるめて腰抜かしたんですよ。1回目アンコールの『TIMELINEの終わり』が終わった後、「ありがとうって言わなかった!!」って思って。
2曲目があることは即座に予想できたのですが、イントロが流れた瞬間は耳を疑いましたよね。「これ…QUITか…?まさかそんなはずは…。」
「さようなら、それだけです」を象徴するように、轟音で打ち震えるブラスの旋律。静かに、暗闇へ消えていくヒラサワ。いかないでーーーーーーー。
ステージを立ち去り際の戸締りと消灯は会人が。本当に真っ暗になったステージで響き続ける旋律──。鳥肌が止まらないとはこのこと。ああ、HYBRID PHONON 2566はこれでQUITなのか。物語はこれでおしまい…。
今もまだ頭の中から離れない気がします。
他にももっと書きたいことはあるのですが、一旦ここまで。1曲1曲に触れたい気持ちはやまやまですがまた別の機会に。
しかし、このおじさんはいつまでライブやってくれるのかしら。千年後が楽しみですな。
余韻冷めやらぬ中で、心に浮かびゆくまま書き連ねただけなので、徒に長くなってしまいました。
最後までお付き合いくださった方、ありがとうございます。
ではまた。

5月6日追記
セトリを追記しました。詳細表示で確認できるよ。
ピンク、青、赤で色分けしようかと思ったんだけど見にくそうなのでやめました。
突弦変異かそうじゃないか、あたりはやや曖昧です。
4月30日公演のセトリ
演奏順 | 曲名 | アルバム名 | 名義 |
1 | BIIIG EYE | BIG BODY | P-MODEL |
2 | おやすみDOG | ONE PATTERN | P-MODEL |
3 | 時間等曲率漏斗館へようこそ | BIG BODY | P-MODEL |
4 | BEACON | BEACON | 平沢進 |
5 | ロケット | サイエンスの幽霊 | 平沢進 |
6 | CODE-COSTARICA | 白虎野 | 平沢進 |
7 | ビストロン | ビストロン | 核P-MODEL |
8 | 崇めよ我はTVなり | ビストロン | 核P-MODEL |
9 | 1778-1985 | 旬Ⅱ?KARKADOR? | 旬?P-MODEL? |
10 | LANDING | BEACON | 平沢進 |
11 | FGG | サイエンスの幽霊 | 平沢進 |
12 | 賢者のプロペラ | 賢者のプロペラ | 平沢進 |
13 | 白く巨大で | гипноза | 核P-MODEL |
14 | гипноза | гипноза | 核P-MODEL |
15 | Monsters A Go Go | – | 平沢進 |
16 | 消えるTOPIA | BEACON | 平沢進 |
17 | Another Day | 突弦変異 | 平沢進 |
encore | TIMELINEの終わり | BEACON | 平沢進 |
ending | QUIT | サイエンスの幽霊 | 平沢進 |
5月1日昼公演のセトリ
演奏順 | 曲名 | アルバム名 | 名義 |
1 | Alarm | гипноза | 核P-MODEL |
2 | パラ・ユニフス | гипноза | 核P-MODEL |
3 | гипноза | гипноза | 核P-MODEL |
4 | ロケット | サイエンスの幽霊 | 平沢進 |
5 | CODE-COSTARICA | 白虎野 | 平沢進 |
6 | TIMELINEの終わり | BEACON | 平沢進 |
7 | ビストロン | ビストロン | 核P-MODEL |
8 | 崇めよ我はTVなり | ビストロン | 核P-MODEL |
9 | Zonbi | Perspective | P-MODEL |
10 | LANDING | BEACON | 平沢進 |
11 | Wi-SiWi | ホログラムを登る男 | 平沢進 |
12 | Lotus | Sim City | 平沢進 |
13 | 白く巨大で | гипноза | 核P-MODEL |
14 | 時間等曲率漏斗館へようこそ | BIG BODY | P-MODEL |
15 | Monsters A Go Go | – | 平沢進 |
16 | BEACON | BEACON | 平沢進 |
17 | Another Day | 突弦変異 | 平沢進 |
encore | HUMAN-LE | 回=回 | 核P-MODEL |
ending | QUIT | サイエンスの幽霊 | 平沢進 |
5月1日夜公演のセトリ
演奏順 | 曲名 | アルバム名 | 名義 |
1 | DUSToidよ歩行は快適か? | 突弦変異 | 平沢進 |
2 | おやすみDOG | ONE PATTERN | P-MODEL |
3 | 偉大なる頭脳 | IN A MODEL ROOM | P-MODEL |
4 | BEACON | BEACON | 平沢進 |
5 | ロケット | サイエンスの幽霊 | 平沢進 |
6 | TIMELINEの終わり | BEACON | 平沢進 |
7 | 時間等曲率漏斗館へようこそ | BIG BODY | P-MODEL |
8 | 1778-1985 | 旬Ⅱ?KARKADOR? | 旬?P-MODEL? |
9 | Zonbi | Perspective | P-MODEL |
10 | LANDING | BEACON | 平沢進 |
11 | 賢者のプロペラ | 賢者のプロペラ | 平沢進 |
12 | HUMAN-LE | 回=回 | 核P-MODEL |
13 | 暗黒πドゥアイ | ビストロン | 核P-MODEL |
14 | 白く巨大で | гипноза | 核P-MODEL |
15 | Monsters A Go Go | – | 平沢進 |
16 | Lotus | Sim City | 平沢進 |
17 | Another Day | 突弦変異 | 平沢進 |
encore | パレード | 白虎野 | 平沢進 |
ending | QUIT | サイエンスの幽霊 | 平沢進 |
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