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ないたー
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コロナ体験記①

お久しぶりです。ないたーです。

小焼けがなんだか考えていたらすっかり時間が経ってしまい、その上流行の最先端を往く病に罹ってしまいました。それはもうつらい思いをしましたが、とはいえ滅多に経験することでもないので、この際記事にしてしまおうと思いつきました。お付き合いください。

※注意事項※

・この記事はノンフィクションですが、あくまで読み物としてお楽しみください。

・ここに記載した本感染症の症状は、素人が文章に起こせる範囲の1事例に過ぎません。万人に当てはまるものではないと考えられますので、現在症状がある方は自己診断等の目的に活用することはお控えください。医療機関をご受診ください。

・この記事は、「新型コロナウイルスに感染し、その症状を発症した」と自ら認識している人間が、私個人のその体験を綴ったものであります。したがって、特定の意見・思想を支持または批判するものではなく、文章に書いてある以上の意図は文章に含んでおりません。

・私個人は、執筆時現在の日本の社会通念上一般的であるとされている(政府が示している)感染症への考え方に基づいて生活しております。その点において不愉快に感じられた場合には、ご容赦願います。また、そういった私の生活に対してのご意見もお控えください。

こんなにシンプルなタイトルの記事なのに前置きが長くなってしまいました。ですが、この手の話題は話題に事欠かないのでこれは非常に重要です。ちゃんと示しておかないと炎上してしまいます。あぶないところでした。

 それでは皆さん、お待たせしました。


〇0日目~濃厚接触~

<症状:なし>

 しがない私がしがない生活を送っていたある日の朝、親しい人間から「新型コロナウイルス感染症で陽性との検査結果が出た」と連絡を受けました。親しい人間とは飲食を共にしがちです。連絡を受けた前日にばっちり一緒に飯を食っていた私は、その日から濃厚接触者になりました。

 私の勤務先では(一応働いています)、濃厚接触者は出勤を停止し一定期間自宅待機することと定められているので、悠々自宅生活が始まりました。正直なところ、ちょっぴりラッキーと思っていたことを自白します。ポケモンし放題だぜ。すまんな、親しい人間。

〇1日目~発症~

<症状:発熱(39.4℃)、激しい頭痛、倦怠感、全身の痛み、食欲廃絶>

 自宅待機2日目、パルデア地方を駆け回りながらも、とはいえ一抹の不安が常に頭の片隅に巣くっていたわけです。私も発症したら大変だな、と。地域自治体の配布する接種券をありがたく利用し、既に3回目までワクチンを接種していましたが、4回目は仕事が忙しく、未接種だったことも不安を強める要素でした。

そんな気持ちを侵食したかのように、昼過ぎから私の体調は崩れ始めました。この段階で、念のためと思いポカリスエットとスパウトパウチのゼリー飲料、つまりウィダーみたいなやつを買い込みにでかけておいたのは本当に英断でした。これが後の私の命を救います。

 悪化する体調に、久しぶりの夜更かしがたたったのか、それとも画面の見過ぎか、と見て見ぬふりを続けていましたが、16時頃、いよいよ頭痛が我慢の限界を突破しました。やむなく自宅に備えてあった医療用の抗原定性検査キットで簡易自己検査を実施しました。  その結果がこちら。

<画像1>陽性になった検査キット

おめでとうございます。元気な陽性ですよ。まるで光を放っているかのごとくくっきりと浮かぶテストライン。どこから誰がどう見ても陽性です。(抗原定性検査キットでは、C(コントロールライン),T(テストライン)ともにラインが現れると陽性、Cのみでは陰性を示します。)

 かくして私は自主検査陽性者となり、勤務先には「やっぱりあなたも発症したのね」とリアクションをいただきました。悠々自宅生活は苦痛自宅生活へと変貌を遂げ、激しい頭痛と高熱、それによる全身の倦怠感に苛まれることになりました。

正直なところ、一番キツかったのはこの初日です。もともと体が丈夫ではなく、高熱が一番堪えるからです。解熱鎮痛剤であるカロナール、風邪薬として葛根湯を服用し、おとなしく布団に入りました。そもそも起きていることもできないレベルの体のだるさと強烈な頭痛がありましたが、横たわっているからといって改善するでもなく、半ば意識を失うような睡眠と覚醒を繰り返しました。  寝ている間には恐ろしいほどの寝汗をかきました。寝汗で服が濡れたせいで目が覚めたのはそうそう記憶に無い出来事でした。外気温は一桁台を記録していて、安アパートの私の寝室もそれなりに冷え込むのですが、嘘かと思うくらい服もシーツも湿っていたのには最悪な体調ながらも驚愕したのが印象的です。

こうして、発症1日目の夜が過ぎていくことになりました。

〇2日目

<症状:発熱(38~39℃)、頭痛、咽頭痛、咳、鼻水、倦怠感、全身の痛み、食欲廃絶>  この日1日、やったことと言えば寝て起きることの繰り返しでした。まあそりゃそうだというところです。ほかにできることなんてありません。

1日目に比べれば、継続して服用していた解熱鎮痛剤の効果もあり発熱も頭痛も若干和らぎましたが、それでも体温は38℃を下回ることはありませんでした。また、ウイルスを排出しようとする働きが強まったのか、この日から咳と鼻水が出るようになり、のどの痛みも出始めました。こればかりは薬でも抑えられず、高熱とは違ったベクトルで苦しめられました。

発熱も頭痛も和らいだことでなんとか洗濯機を回すことができ、寝汗で消費した寝間着を回復できたのは幸いでした。この日もやっぱり恐ろしいほど寝汗をかいたことには変わりありませんでした。

食欲は全く回復しませんでしたが、1カロリーでも取っておくべきと判断し、ゼリー飲料をなんとか1本流し込みました。症状に吐き気がなかったのはある種幸いだったのかもしれません。もう一つ幸いだったのは、呼吸器症状が出なかったことでしょうか。全身の倦怠感はありましたが、息苦しさを感じることはなく、耳にしたことがあった「呼吸しているのにおぼれている感じ」といったような状態には陥ることはありませんでした。

〇3日目

<症状:発熱(37~38℃)、頭痛、激しい咽頭痛、咳、鼻水、倦怠感>

 3日目、症状はかなり緩和しました。割と立ち上がって動けるようにもなりました。しかし、その活動は立ち上がっていた時間の10倍は寝ないといけない程度の疲労が襲ってくることと引き換えです。それでも、高熱の峠を越えたような感触には一安心でした。危うく39℃台が続きでもしたら、自宅で寝ているくらいで済まなくなるかもしれないな、と思っていました。大げさかもしれませんが、一旦これで死ぬことはないな、と感じたわけですね。

この日、ポカリスエットが底を突いたので、やむを得ずマスクを二重に着用して近所のドラッグストアに買い出しにでかけました。これが地獄でした。出かけて帰ってくるまでの間に疲労困憊しすぎてしまい、やっとの思いで帰宅し、文字どおり布団に崩れ落ちる有様でした。そのあと数時間は昏々と寝ました。想定の倍は体力が落ちており、倦怠感というか疲労感というか、そういったものの影響が強すぎることを思い知った瞬間でした。(健康な皆さんからすれば、陽性患者が外出した事実の方が地獄だと思うことかと思いますが、生存のためには本当にやむを得ません。自治体が示すガイドラインにもその旨は記載があるので勘弁してください。)

また、この日がのどの痛みのピークでした。2日目は咳とともにのどが痛む程度でしたが、慢性的なものになり、唾液の嚥下にも痛みを伴うほどでした。嚥下という明らかに自分が起こす行為で痛みを引き起こすのはHPもMPも削られる状態でした。

そのほかに、この日あった症状として、顔面の痛みがありました。鼻炎が悪化したようなものといいましょうか、頬骨の奥が腫れているような感じといいましょうか、副鼻腔に膿が蓄積しているんだろうなという顔の奥からの痛みに悩まされました。多少鼻水は出ましたが、鼻づまりを起こすほどではありませんでした。しかし、頬骨のあたりを圧迫すると痛みは強まり、多分副鼻腔炎的な状態だったのかなと考えています。これは次の日くらいまで持続し、その後は解消されました。

食欲が若干戻ってきたものこの日です。ゼリー飲料以外のものを食べたい気持ちが初めて起こり、素麺を1把茹で、にゅう麺にしました。2日ぶりの食事として相当優しいものを選んだつもりでしたが、胃腸にはそれなりの驚きをもって受け入れられたようで、完食後すぐにトイレに駆け込み、下から水分を排出する羽目になりました。つらかった。


さて、思ったより長くなってしまいました。

次回、体験記②で「4日目、5日目、その後」編をお送りします。ではまた。


次:近日公開

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