使えるものは何でも使おう!
クリエイターあるある「著作権管理してない!食い逃げされた!」
イラスト、音楽、突き詰めればツイッターに書いた文章だって。
世の中の創作物には、著作権というものがあります。
細かく書き始めるときりがないので、細かく知りたい方は、法律系のウェブサイトを調べてください。
有償依頼を受けるクリエイターに起こりがちなトラブルが、無断転載や、許可をしていない範囲での作品利用、そして極めつけが、「食い逃げ」です。
とは言っても、もちろん冷蔵庫の中のプリンを勝手に食べられてしまうわけではありません。
「有償の約束で作品を提供したのに、対価が支払われず、連絡が取れなくなった」
おいおいいい度胸だな、地の果てまで追いかけてやるよ
しかし、追いかけようにも、相手の住所も名前も分からない。必死にツイッターで被害報告を拡散しようとしても、信者に逆ギレされる始末。
口約束であろうが契約は契約なので、やろうと思えば地獄の果てまで追い詰められますが、それには多額の費用を立て替え、時間を消費し、そしてなによりメンタルが削られます。
3年かけて500円を取り戻したとて、それまでに心労がたたって鬱になっていたら元も子もありません。
そこで登場するのが、契約書です。
契約書、めんどくさそう…… 簡単なら、どうする?
契約書というと、「甲は乙で乙が丙して猿も木から落ちるとする」みたいな、法律言語が読めないと……というイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。
あれは法の抜け道を作らないために法律言語を使っているだけであって、簡単な言葉でも、契約書は作れます。
というか、メールや、DMの内容だって契約の証明として使えます。
ただし、文面に十分必要な内容が含まれていないとき、先に例で述べたように、相手を追跡できなかったり、契約の証明がしきれなかったりする場合があります。
だからこそ契約書が必要なのですが、作るの、難しそうですよね。
いや、マジで作るの難しいし、単純にめんどくさいんですけど。
が、我々調査班は契約書作成に役立つツールを見つけました。
お待たせしました、ここから本篇です。
『ここから本篇』文化庁著作権契約書作成支援システム
文化庁著作権契約書作成支援システムでは、画面上に出てくる質問に対応したボタンを押していくだけで、契約書の雛形が簡単に作れるそうです。
私も使ったことないので、一緒に見ていきましょう。


クリエイターだけではなく、利用者側からも作ることができるらしい。今回はクリエイター側で進めていく。

あなたの活動を問われますので、これも選択。今回は「小説」という設定でいきます。

ここは専門的な内容。詳細は法律サイトに譲ります。「制作委託」で進めていく。

ここまで選んだ内容を確認。

契約書の前提条件が表示されるので、今回の案件に沿ったものか確認する。
まあぶっちゃけ多少ぶれてても問題ない。

すると今度は詳細内容の入力フォームが表示される。


適当に入力していく

完成! それっぽいものができた!

ダウンロードボタンを押すと、ドキュメントファイルがダウンロードされ、ご利用の感想アンケートが。
いや、普通にすごいな。
つい数日前、当サイトの規約を全部手打ちで作っていたのがバカみたいである。
ここから出来上がったものがダウンロードできるようにしておきます。
最後に 契約書にはデメリットもあるよ
実は契約書、作ると印紙の貼付が必要です。
概ね200円ですが、場合によっては4000円という高額の印紙が必要になることもあります。
(詳しくは「7号文書」で検索してください)
印字を貼っていなくても契約自体は有効ですが、それこそ裁判になったとき、印紙貼っていなければ脱税で怒られますね。多少ならいいですけど(よくはないが)、あまりに悪質な場合は別件で立件されるかもしれません。
一応、電子契約であれば印紙はいらないことになっていますが、これはこれでAdobeなどの有料機能になる『電子署名』を施す必要があります。私もできれば無料がいいんで一時期調べたんですけど、無料での電子契約はほぼ不可能です。むしろいいものがあれば教えてください。
いずれにしても、この契約書作成支援サイトを有効活用して、ガンガン契約書を作りましょう。
せっかく払った税金、こういうところで元を取らねば。