ついに完成したテトラルキアのロゴ。
適当な注文にもかかわらず、これほどまでの作品を仕上げてくれた砂川うめぴ(@sunakawaumepi)には、まずもってこの場を借りて、多大なる感謝をお伝えしたい。
この記事では、テトラルキアのロゴに込められたいくつかの意味を解説することとする。
ロゴのコンセプト
4つの創作と盾
テトラルキアの四分統治とあわせ、「音楽」「文章」「写真」「描画」の4つの創作があしらわれている。
浮かび上がる円は、ローマの盾、創作の「輪」を表している。
中央のネムノキ
中央の「T」に添えられた植物は「ネムノキ」。
花言葉は「創造力」。
ネムノキは東南アジア原産だが、「世界の果てまで」その創造力が広がっていくことのモチーフでもある。
石碑に刻まれた『TETRARCHIA』
tetrarchiaは、『tetrarchia』か、『Tetrarchia』か、『TETRARCHIA』か、『テトラルキア』か。
そこに正解はない。
だが、古代世界の表記慣例に則り、ロゴでは大文字を採用している。
世界を見通す『双頭の鷲』
鷲の頭を1つにするか、2つにするか。実は非常に迷った。
これは歴史を専攻される顕学のお歴々にはよく理解していただけるものだと願ってやまない。
歴史考証とするならば、この双頭の鷲を当サイトのロゴとして使うのであれば、大きな過ちなのだ。
双頭の鷲がローマ帝国の紋章として用いられたのは、四分統治の大きく後の時代だからだ。
だがここでは、あえて双頭の鷲を、この紋章にあしらうことにした。
それはこのテトラルキアが、過去を模倣するものではなく、現代に存在する創作の最先鋒でなければいけないという挑戦がひとつ。
そしてもうひとつは、双頭の鷲の持つ意味のひとつである、「東西世界を広く見渡す」というものを採用したかったからだ。
「そんなんどっちでもいい」と、思われるかもしれない。
それでも私は、この鷲を双頭としたことに間違いはなかったと、首肯できる日が来ることを信じている。