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10年かかる良作1つより、10年で駄作を10個作ることが偉いわけ

“why not?”

「もちろん」
という意味であることは、聡明な読者諸君であればご存じのこと。

だが、そんな聡明な諸君の中にも、自分の才能を過小評価している者は少なくない。

そんな君たちが、一歩を踏み出すために必要なことは、決して技能の向上ではないということを伝えたい。

ただ、やるだけなのだ。

鶏が先か卵が先か

あなたは日常を生きていて、「あ、それでいいんだ」と、感じたことはあるだろうか。

アフィリエイトの乱文。
つまらない小説。
ガビガビに音割れしている音源。
幼稚園児が書いたような絵。
というか、幼稚園児に書かせた近代アート。

「俺ならもう少しましにできるのに」

そういうものが、実は世界にあふれているんだけれど、なぜか俺たちより少し「ましじゃない」ものが評価される。

このからくりは、極めて簡単である。

そう、「ましではなくとも、評価できるものがあるかどうか」。
ただ、この一点に尽きる。

例えどんなにすばらしい能力を持っていても、それが現出していなければ、それを評価しようと思ってもできない。これは至極当たり前のこと。

だから、ブランド鶏でも、高級卵でもなく。一番高く評価されるのは、ついさっきウーバーイーツで届いた、たいしてうまくもない親子丼なのだ。

「私は、本を出したことはないが、小説を書いている」

「私は、本を出したことはないが、小説を書いている。そして全部で20作くらい、新人賞に投稿している」

さあ、どちらが見栄えがいいかは、一目瞭然だ。

猛将も言った。質より大事なのは「すぐにやること」

第二次世界大戦を戦ったアメリカの名将、パットン将軍。
横浜DeNAベイスターズに同名の選手がいることで話題になったパットン将軍だが、彼は生前こういう言葉を残している。

完璧な計画を来週、実行するぐらいなら、次善の計画を今、断固として実行すべきだ
A good plan violently executed now is better than a perfect plan executed next week.

あなたが技術を完璧にしているうちに、その間にあなたの半分のスキルを持った人物が作品を発表し、地位を得て、あなたの椅子を奪うのだ。

それに、技術力というのは相対的なもの。
あなたの目指している100%は、果たして10年後。100%のままなのだろうか。

きっとあなたは10年後も、自分の持っている技術を過小評価しているだろう。

日本では「プロ」と「アマ」をかなり厳しく区別するきらいがあるが、結局プロがプロたる理由というのは、組織への所属や資格の有無ではなく、「プロフェッショナル」という自覚があるかどうか。

確かにあなたの技術は超一流のそれに比べれば、大きく劣るだろう。

だがそれは、技術を持たない我々一般市井の人間に比べれば、誇ることのできる才能だ。

やりたいことがあるならば、まずは結果を出すこと。

その結果というのは、必ずしも質の高いものでなくても構わないのである。

あなたがそういう活動をしている、ということを、アピールできる作品を作ろう。

そうすれば自然と、その技術を求めて、人が集まってくる。

後の話は、それから考えても遅くはない。

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